現在就航中のクイーン・エリザベスは3代目
▲神戸港に入港したクイーン・エリザベス(2017/3/13早朝) |
2014年以来、クイーン・エリザベスは毎年日本に来航していますが、2017年3月には、開港150年を迎えた神戸港に2度(13日と20日)の寄港をしました。
◆「クイーン・エリザベスの歴史」
▪「初代クイーン・エリザベス」初代クイーン・エリザベスは1940年に誕生。その美しく大きな船体と圧倒的な存在感に、当時の人々は感嘆のため息を洩らしたといいます。
▪「クイーン・エリザベス2」
2代目となる「クイーン・エリザベス2」は、1969年に就航して2008年秋に引退した。この「クイーン・エリザベス2」は“洋上の貴婦人” と愛称され、優雅な外国客船の代名詞として高い人気を博した憧れの客船だった。
1975年3月、クイーン・エリザベス2は、世界一周処女航海の途中に神戸と横浜に寄港。その際、横浜では30万人もの見物客が訪れたと言われている。この船が日本に寄港した回数は合計19回で、そのうち8回が神戸港に寄港した。
▲神戸ポートターミナルのQE号(2017/3/20) |
現在就航中の3代目クィーン・エリザベスは “海の女王”と称され、2010年10月にデビュー以来、先代に増して世界中から高い評価と人気を集めている。
このクィーン・エリザベスが日本に初めてやってきたのは2014年で、世界一周クルーズの途中に鹿児島・横浜・神戸に寄港。その際、それぞれの港で5万人にも及ぶ多くの見物客が訪れ、その人気の高さを証明した。
また、2015年の世界一周クルーズの際には、当初横浜に寄港する予定だったのが、台風の影響で急遽入港先を変更。小雨の降る中を神戸港に入港したのは記憶に新しい。
◆「シップ・データ」
クイーン・エリザベスは、総トン数90901トン、全長294メートル、全幅32.25メートルで12層のデッキから成り、巡航速度は21.7ノット=時速約40キロである。乗客定員は2092名で、乗組員数1005名。客室は1029室あり、そのうちの838室は海側の客室(オーシャンビュー)となっている。
2010年10月の処女航海時には、29分14秒で全室が完売したため、その人気の高さに関係者一同改めて驚いたとか。
◆「伝統と現代のコラボレーション」
▲3層吹き抜けのグランドロビー |
船内には木がふんだんに使われており、1930年代のアール・デコを基調としたインテリアが随所に施されるなど、優雅で気品に満ちた雰囲気を醸し出している。
まるで豪華客船の黄金時代にタイムトリップしたような華やかさに迎えられ、ときめきの船旅がスタートします。
◇ ◇ ◇
船内のグランド・ロビーの一角には、新進気鋭の画家イザベル・ピーチーによって描かれた、イギリスのエリザベス女王の肖像画が飾られている。
▲エリザベス女王の肖像画 | ▲クィーン・エリザベスの船内 |
◆170年以上の実績を誇る船会社「キュナード・ライン」
▲船内には心地よいハープの調べが♪ |
キュナード社は、英国王室との縁も深く保有する客船に女王の名を冠することが許された唯一のクルーズラインです。
最新設備を備えた3代目「クイーン・エリザベス」にも時を越えた優雅な時間が流れており、古き良き時代のエレガントな船旅を心行くまで堪能させてくれることでしょう。
◆「クイーン・エリザベスの船内設備」
<ガーデン・ラウンジ>椰子の木が置かれている広々とした寛ぎの空間。サパークラブが開催される夜もあり、ガラス天井越しの星空のもと夕食と共に音楽やダンスを楽しめる。
▲開放的なガーデン・ラウンジ | ▲ゲームが楽しめる「ゲームス・デッキ」 |
<ゲームス・デッキ>
トップデッキに屋根付きの空間が設けられ、パドルテニス、クロケットなど英国の伝統的なゲームが楽しめる。
▲クイーンズ・ルーム | ▲寒いので誰も泳いでいません | ▲静かな図書コーナー |
<クイーンズ・ルーム>
広々としたダンスフロアのある2層吹き抜けのボウルルーム。夜は天井から輝くシャンデリアに照らされて社交ダンスの花が咲き、昼はアフターヌーン・ティーの場として賑わいます。
<キュナード・ロイヤルスパ>
フェイシャル、マッサージ、ネイルのみならず、水の浮力を利用して心身を癒すハイドロプールや、温かい椅子とサウナでリラックスするサーマルスイートなど、ロイヤルの名にふさわしい充実したスパです。
この他、プールやフィットネス、カジノ、図書コーナー、美容室、ショッピングアーケードなどがあり、人それぞれのスタイルで船旅を心ゆくまで楽しむことができる。
▲セレブ御用達の美容室 | ▲お小遣いを増やせるかな? |
◆「レストラン」
クイーン・エリザベスは、それぞれのダイニングごとに料理や雰囲気が異なります。カジュアルに楽しみたい人はカジュアルなクラスを選び、特別な体験をしたいという人は上位クラスを選ぶというチョイスが可能です。ただしダイニング以外のサービスは、どのクラスも共通で、「ホワイトスター・サービス」と呼ばれる、洗練された英国式サービスを受けることができます。
<クイーンズ・グリル>
グランド スイート、マスター スイート、ペントハウス、クイーンズ スイート利用者のみ対象のレストランで、シェフの特別メニューなど最高峰の食事が堪能できる。(下の写真参照)
▲素敵なディナーを! | ▲はたして料理の出来栄えは? | ▲食事はいつも同じテーブルで |
<プリンセス・グリル>
プリンセス スイート利用者のみ対象のレストランで、プライベート・ダイニングのような1回制の食事を満喫できる。
<ブリタニア・レストラン>
▲2層吹き抜けのブリタニア・レストラン |
クイーン・エリザベスには数多くのレストラン・バーがあります。その中で、誰でも利用できるメインダイニングが「ブリタニア・レストラン」です。このレストランは2層吹き抜けになっており、開放的で優雅な雰囲気が楽しめます。
<ザ・ベランダ>
フランス人シェフによる真のフランス料理がご堪能できる。
<リド・ レストラン>
24時間営業のビュッフェスタイル・レストラン。
この他、「リド・グリル」や「ゴールデン・ライオン・パブ」、「カフェ・カリンシア」などの各種カジュアルダイニングがある。
◆「船内大劇場」
<ロイヤルコートシアター>青と金を基調色にした830人収容の優美な大劇場。航海中には、様々なエンタテインメント・ショーが繰り広げられる。客席右側上部には、エリザベス女王がお座りになったというボックス席も。
▲830人収容のロイヤルコートシアター | ▲エリザベス女王が座られたボックス席 |
◆「クイーン・エリザベスの客室」
クイーン・エリザベスの客室には様々なタイプがあり、予算に応じたチョイスができる。<客室の種類>
▽グランド スイート ▽マスター スイート ▽ペントハウス ▽クイーンズ スイート ▽プリンセス スイート ▽クラブ バルコニー ▽バルコニー ▽オーシャンビュー ▽デラックス(内側) ▽スタンダード(内側) ▽シングル(オーシャンビュー) ▽シングル(内側) …etc
▲ペントハウスの室内 | ▲ルームサービスでの食事 | ▲カクテルパーティーへの招待状 |
◆「船内にはいつも音楽とエレガンスな花の香りが・・・」
クィーン・エリザベスの船内は、イギリスの伝統を受け継ぐ上品な雰囲気に包まれており、綺麗な花や優しい音楽の調べが乗船客を安らぎの世界へと誘ってくれます。クルーズ中には、英国式のアフタヌーン・ティータイムやダンスホールでの社交ダンスタイムがあり、イギリス社交界の雰囲気を色濃く感じ取ることができます。
▲ロビーに飾られた綺麗な花 | ▲客室ベランダからの眺め | ▲香港に到着しましたョ~! |
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